農林水産省「持続可能な農泊モデル地域」全国5地域の一つに身延が選ばれました!

農林水産省では、農山漁村に宿泊し、滞在中に豊かな地域資源を活用した食事や体験等を楽しむ「農泊」を推進しており、全国656か所の地域が、誘客増大・消費機会拡大・高付加価値化に向けて取り組んでいます。その中で、農泊を持続的な取組として実施できる地域の確立に向けて、モデルとなる農泊地域が全国で5か所選ばれました。その一つとして、当会の連携先である「みのぶ農泊地域連携協議会」が見事選ばれました。(「持続可能な農泊モデル地域」の創出に向けて、5つの農泊地域をモデル地域に選定しました | 株式会社JTB総合研究所のプレスリリース

同協議会は、750年の歴史を持つ身延山の宿坊に滞在しながら、寺町の長い歴史と伝統に育まれた工芸や文化に触れ、GI(産地表示制度)登録の特産「あけぼの大豆」に代表される地域野菜を、精進の伝統に基づくお料理で楽しみ、地の恵みを頂く農の営みを訪れる、地域の自然と文化、食と農をまるごと満喫する回遊型ツーリズムの創出に取り組んでいます。

協議会の中心を担う宿坊覚林房では、こうした地域をまるごと楽しむ体験がインバウンド、特に欧州からのお客様に人気となり、個人客の8割がインバウンド、その半分が欧州からのお客様が占めるまでになってきました。

こうした取り組みが評価され、今回の「持続可能な農泊モデル地域」の一つとして選定され、これから各関係分野の専門家等の伴走支援を受けながら、一層、磨き上げに注力して行くこととなりました。

10月22日(火)、東京都内で選定発表会が行われ、各選定地域の代表者が、それぞれの取り組みについてプレゼンテーションしました。講演に登壇した、選定委員の五艘みどり帝京大学経済学部地域経済学科准教授は、イタリアをはじめとする欧州のルーラルツーリズム研究を行ってきた立場から、「欧州で農泊は一般的な観光の選択肢となっており、イタリアでは5泊程度連泊する地域もあります。農泊は訪日外国人旅行者や国内旅行者に向けて高いポテンシャルがあると考えており、選定地域の皆さまには是非頑張って頂きたいです。」とのエールを送っておられました。

当会としても、地域のインバウンド専門家集団として、同協議会との連携を一層深めて参りたいと思います。